江田憲司代表代行は20日、党秋田県連の定期大会に出席した。
定期大会に先がけて行われた昼食懇談会は県連初の試みで、多くの党員・サポーターが出席の下、江田代表代行をはじめ、県選出国会議員、内定候補者、自治体議員がひざを付き合わせての懇談会となった。
懇談会のあいさつで江田代表代行は、前日19日の衆院法務委員会での共謀罪法案強行採決について言及し、「この法案での審議ストップは69回を数え、担当大臣ですらしっかりと理解できていない法案を政府は通そうとしている。その証拠に審議中の大臣の後ろで常にささやく役人の姿があり、さらに大臣の発言には矛盾する部分が多く、整合性を図るために審議を止めなければならなかった。このような法案を通していいのか」と批判した。
政府は共謀罪法案(テロ等準備罪法案)を成立させなければTOC条約を締結できないと説明しているが、そもそもこの条約の趣旨はマフィアやギャングを取り締まるものであり、テロ対策とは全く関係がなく、一方で審議されている共謀罪法案は内心の自由に警察権力の介入を可能にするものであり、準備行為から取り締まることができるため、皆さんが使用している電話、メールやラインなどインターネットを使用した通信を盗み見されるおそれもあると説明した。
会の後半で江田代表代行は各テーブルを廻り、党員・サポーターからの質問に丁寧に答え、厳しい意見や、期待の声を聞いた。
世論調査でも「国勢の優先課題は」と聞いたところ、多かった順に、(1)社会保障・福祉施設(2)景気経済対策(3)教育・子育て支援――と続き、憲法改正が国政の最優先課題だと答えた人の割合はわずか6%で最下位であったことも説明。「この結果から見ても明らかなように、国民が望む社会保障制度の抜本的改革にまい進して行くべきだ」と述べた。
最後に、衆院解散総選挙はこの秋口から臨戦態勢だとの考えを示し、秋田1区では寺田学衆議院議員が、同2区では緑川貴士公認内定候補者が、同3区では村岡敏英衆院議員が地域の皆さんと連携しながら課題解決に取り組んでいると述べ、その取り組みを引き続き後押ししてほしいと求めた。