野田佳彦幹事長は4日、秋田県大館市を訪れ、党秋田2区総支部(緑川貴士総支部長)が同市中央公民館で開いた支援者との座談会に出席した。
野田幹事長はテロ等準備罪処罰法案について「テロ対策としては誰も反対していない。しかし、テロ等準備罪と言っているが、犯罪を犯さなくても、いろいろな相談をしたというだけでその団体の関係者が一網打尽にされてしまうおそれがあり、かつての治安維持法の概念と似ている。人の内心の自由までチェックされ、通信傍受で、メールやLINEまでチェックして、拡大解釈して、関係のない人まで処罰されるという乱暴なことをやりかねない法律だ」と説明した。
秋田2区選出で、法案提出者の金田勝年法務大臣についてもふれ、「地元の大臣が説明できていない。説明すればするほど分からなくなる。大臣の資質に問題があると思っていたが、最近は、役人たちが代わって説明するが、その説明を聞いても分からない。ということは、法律そのものに構造的に問題がある」として、徹底的に審議して、国民の理解を得ながら廃案に追い込んでいく、と意気込む。
緑川貴士総支部長の活動について、「緑川さんは、選挙区内にポスターを1000枚以上貼ることができた。まずここで候補者としての資質が試されるが、この第1次予選は通過した。あとは、社会を動かしていこうとする候補者の熱を応援団が共有し、周りに伝導していくことが必要だ。どうか、皆さまの力でこの若者を育ててほしい」と力を込めてあいさつした。
緑川貴士総支部長は、「地方創生といいながら、東京一極集中の状況は変わらないどころか加速している。秋田県の人口はついに100万人を切り、東京都は転入超過が20年連続。地方の暮らしの幸せを守るために、多くの声を届けるために戦っていきたい」とあいさつした。
会の最後に、野田幹事長と緑川総支部長は参加者50人全員と握手して参加者を見送った。