福山哲郎幹事長代理は11日、NTT労働組合が東京都内で開いた第20回定期全国大会で党を代表してあいさつした(写真上は、あいさつに立つ福山幹事長代理)。
福山幹事長代理は先に行われた東京都議会議員選挙に触れ、「5議席という結果は誠に残念。長年支援してくださっているNTT労働組合の皆さまに大変申し訳なく思っている」と述べる一方、「都民ファーストは確かに躍進したが、自民党大敗の一因を作ったのは共謀罪や森友・加計学園問題に関わる不透明な部分をわれわれが必死に追及してきた結果でもある。国会ではわれわれが野党第1党として先頭に立つ決意だ」と述べた。そして「安倍政権の支持率下降に騒ぐことなく、新しい社会、働き方、エネルギー政策、また安倍政権がぐちゃぐちゃにしてしまった安保法制や共謀罪も含め、われわれの考え方を国民に示していけるように準備を始めたい」と訴えた。
NTT労組の野田三七生委員長はあいさつの中で、「応援団の立場で申し上げるが、民進党は政権批判の受け皿になり得ていない現状を深刻に受け止めるべき。都議選前の相次ぐ離党にはあぜんとせざるを得ない」と苦言を呈し、「今年3月の民進党大会であいさつした慶應義塾大学の井手英策教授が述べた『もがき苦しみながらも、強いものに立ち向かい、国民が夢を託すもう一つの選択肢をつくってほしい』というメッセージをかみ締めて欲しい」と訴えた。
大会では次期衆院選でのNTT労組組織内議員である田嶋要衆院議員と準組織内議員である山井和則衆院議員、全推薦候補の当選に向けた取り組みの強化、次の第25回参院選に向けて比例代表で吉川さおり参院議員の擁立を決定した。
大会2日目には野田三七生中央執行委員長が退任し、喜井広明新中央執行委員長が選出された。