民進党が1日の臨時党大会で実施した代表選挙の投開票の結果、前原誠司候補が新代表に選出された。

 (1)衆参国会議員(145人=各2ポイント)と(2)国政選挙の公認候補予定者(128人=各1ポイント)による直接投票、(3)同日早朝に予備開票を行った郵便投票分(一般党員・サポーター、地方自治体議員投票)の合計ポイントのうち、前原候補が502ポイント、枝野候補が332ポイントをそれぞれ獲得。有効投票の総ポイント数834ポイントの過半数を前原候補が獲得したことを受け、神本美恵子代表選管委員長はが前原候補の当選を報告し、満場の拍手で迎えられた。

■前原新代表就任あいさつ

前原新代表就任あいさつ

前原新代表就任あいさつ

 民進党が1日午後に開いた臨時党大会で第3代代表に選ばれた前原誠司衆院議員が就任のあいさつに立ち、「この場で政権交代を言っても、国民からは『何を言っているんだ』という状況だ。しかし自民党しか選ぶものがない。あるいは形の分からない何かに対する期待が高まっている。こんな危うい政治状況はわれわれの力で変えていかなければならない。自己責任型の冷たい社会ではなくて全ての人に不安から安心、希望をつないでいき、それが新たな社会の好循環を生んでいく」と、そういう社会を目指すべきだと語った。

 そのために今日から「『One for All』。皆さんのために、国民のために全てを捧げて働く覚悟である」と表明。一緒に戦った枝野候補に謝意を示すとともに、「枝野候補を応援した人々とも一緒になって、難しい局面をわれわれのためではなく、国民のために切り開き、この日が新たな政治の変わり目の日だったと後で言われるように皆さんがんばろうではないか」と呼びかけた。

■2候補の獲得ポイント

開票作業を見守る両候補の開票立会人ら

開票作業を見守る両候補の開票立会人ら

 2候補の直接投票(国会議員・国政選挙の公認候補予定者票)の得票数(ポイント)と同日未明に開票を行った郵便投票分(党員・サポーター、地方自治体議員投票)のポイント、合計ポイントは次の通り(選挙結果の詳細は「2017年9月民進党代表選挙の結果に関する公告」参照)。

 前原候補 国会議員83票(166ポイント)+国政選挙の公認候補予定者票84票(84ポイント)+党員・サポーター票51692票(137ポイント)+地方自治体議員票724票(115ポイント)=合計502ポイント

 枝野候補 国会議員51票(102ポイント)+国政選挙の公認候補予定者票42票(42ポイント)+党員・サポーター票38409票(94ポイント)+地方自治体議員票590票(94ポイント)=合計332ポイント