野田佳彦最高顧問は20日、仙台市内を訪れ、無所属で宮城2区から総選挙に立候補している鎌田さゆり候補と宮城野区内の原町商店街を練り歩きながら演説を行った。
野田最高顧問は森友学園問題に触れ、「ご当地の商店街で9割引きのセールをしているところはあるか。ないだろう。そんなことをしたらお店はつぶれてしまう。でも、国は国有地を9割引きで籠池さんたちに売却した。私は財務大臣経験者。財務省は日本で1番けちな役所だ。一番けちな人が9割引きの値引きをするはずがない。よほど大きな強い力が働いたとしか思えない。お友達優遇の政治だ」と安倍政権の優遇政治を批判。
さらに加計学園問題についても、「22日の投票日が終わったその翌週には、あの大学設置審議会を開いて加計学園を開校するように粛々と進めていくんじゃないか。自民党が勝ったらそうなる。森友も加計の問題もチャラにしようというのが今回の冒頭解散の魂胆だ。そんな魂胆はつぶそう。『おごれるものは久しからず』という言葉を安倍さんにぶつけようじゃないか。そのためのご支援をこの宮城2区では鎌田さゆり、無所属の鎌田さゆりでお願いしたい」と安倍政権の優遇政治をなくすためにも鎌田候補への支援を呼びかけた。
鎌田候補は、「1票差だろうが、10票差だろうが、私には比例救済の道はないから、この小選挙区1本の戦いだ」と無所属での立候補のため比例復活はないことを訴えかけ、「良い戦いをして終わるわけにはいかない。勝たねばならない」と意気込んだ。
鎌田候補は安倍政権の運営について、「安倍さんはこの選挙が終わった後(2019年10月)に消費税を2%上げると言っている。なぜ、庶民にそこまで負担を押し付けるのか。年金を減らす法律は数の力で通った。介護報酬も引き下げられる。労働法制の改悪も進む。なぜ、現場で働く人をここまで追い詰めるのか。私にはどうしても納得ができない」などと批判し、「鎌田さゆり、私は、庶民の代表に誇りを持っている。庶民を苦しめる政治とはとことん戦う。おかしいことはおかしいとはっきり言っていく」などと訴えた。