民進党の大塚耕平代表と希望の党の玉木雄一郎代表が9日夕、新党結成を目指すことで合意して新党協議会の設置を確認したことを受け、第1回協議会を国会内で開いた。新党協議会構成メンバーは民進党側は代表、幹事長、政務調査会長、国会対策委員長、役員室長、希望の党側は代表、代表代行、幹事長、国会対策委員長、役員室長で、各党それぞれ5人ずつ。

 第1回協議会終了後に増子輝彦民進党幹事長と古川元久希望の党幹事長が揃って記者団に語ったところによると、党首会談で確認された新党協議会の下に置く「綱領・基本政策に関する検討会」と「組織・規約・選挙に関する検討会」に関して、第1回会合を明日10日にも開催する方向で早急に人選をすることを決定した。

 「綱領・基本政策に関する検討会」は両党から3人ずつ、「組織・規約・選挙に関する検討会」については両党から4人ずつ人選し、両検討会ともそれぞれ共同座長を置いて検討を始める。「拙速に進めるわけではなく幅広く党の皆さん、同志の意見を聞きながら、しかしできるだけ速やかに結論を得られるよう、明日にも検討会をスタートさせていこうということを確認した」と古川・希望の党幹事長は語った。

 検討会の開催ペースや結論のめどについては、「それぞれの検討会が立ち上がれば精力的にかつ丁寧にやっていく」「急がず慌てず、そして速やかに。よく議論を重ねて、この辺りで熟したなという判断をしながら決めていく。それぞれの考え方に沿って、拙速を避けてしっかりとやっていきたい」などと古川幹事長は語った。

 党名については「新党協議会で検討する。しかしそこで決定するということではなく、さまざまな意見を聞く機会を設けながら、この新党協議会のなかで最終的に判断させてもらいたいと思っている。検討委員会の中では議論しない」と増子・民進党幹事長が語った。「党名については新党協議会のもとで決め方についても最終的に決めていく」と古川・希望の党幹事長は語るとともに、党名についても現時点ではまったく白紙で、今後新党協議会の中で決定されていく旨を述べた。

 両党での承認の取り方を記者から問われたのに対して増子幹事長は「最終的にはそれぞれの党で機関の承認を得なければならないので、そういう手続きを取りたいと思っている。それまでの間はしっかり新党協議会、あるいはその下にある検討会でご意見を承りながら、いい形での方向性をきちんと決めていきたい」と語った。古川・希望の党幹事長は「検討会で案を作ってもらって、それを親会である新党協議会で検討して、最終的な案としてそれぞれ各党(の機関)にかけることになる」などと述べた。